女の生き方

本当に運命だったんだ

シングルマザーになって変わったことはたくさんあります。

 

もちろん生活していくために仕事を始めて、7年間やってきた専業主婦を辞めました。
知らないことばかりの仕事だったけど、知らないからこそがむしゃらに覚えることもできたし、ママ仲間しか周りに居なかったけど男性の中で仕事をすることは結構楽しかった。

 

仕事なんてしたくないのに…って思ってたけど、今まで自分がいた世界はとても狭い狭い世界だったってことがすぐに分かってしまいました。

 

あの頃の私は35歳。
結婚7年目で離婚だったけど、彼とは10年くらい一緒に暮らしていたから、その間、彼の彼女としてとか彼の奥さんとして男性と接することはあったけど、一人の女として男性と接することになって、また新しい世界を知りました。

 

離婚して初めて付き合った人は1歳年上のデザイナーさんでした。
外国生活の経験がある彼は、かわいい、美しいっていつも私を褒めてくれました。
もう女としての価値なんて自分にはないと思っていたから本当に嬉しい言葉だったし、いろいろなところに連れて行ってくれたり、おいしいものをごちそうしてくれたり、旅行に連れて行ってくれたり。こんなことがまだあるんだ〜って、彼には今でもすごく感謝の気持ちを感じています。

 

一つの恋愛をしていると、二つ目、三つ目って恋が始まって行きました。

 

今している恋はいくつの目の恋になるのかな?
大好きな人だけど絶対に恋が始まる相手じゃないと思っていました。
大好き過ぎて大事過ぎて、知りあって2年以上経っても敬語だし、話をするときはいつも緊張して、返事をすることで精一杯だった。

 

彼からの突然の告白。
ギュッと抱きしめられた時、体に力が入らなくて、頭の中が真っ白になって、たった一言出た言葉が「なんで私…」だった。

 

彼を受け入れたけど気持ちの整理ができなくて、彼が告白してきた理由が気になって、どうしてこんなに迷惑をかけた私を好きになったのか、考えても考えても答えが出てきませんでした。

 

彼の答えはとてもシンプルでした。
気がついたら好きになってた。
人を好きになることに理由がいるの?
他の人じゃダメ。お前じゃなけりゃ…って。

 

そう言えば人を好きになることに理由なんてなかったな〜って。
ダメだって分かってても気持ちを止めることができなかったなって。
それが人を好きになると言うことだって、彼の言葉で初めて認識したかもしれません。

 

彼は私を初めて見たとき、こいつとはいつかこうなっちゃうんだろうなって思っていたそうです。
だから自分の中で私に対してラインを引いて付き合ってきてたけど、気がついたらどうしようもないほど好きになってたって。私は全くそんなこと思ってなかったけど、本当に嬉しい言葉でした。

 

彼は私の全てを知っています。
彼に大きなウソをついていたことも、彼を裏切っていたことも。
彼はその後始末を全部一人でやってくれました。
彼の後ろに隠れていた私には「もっと強くならなきゃダメ!」って怒ってくれて、お前は俺がいなきゃだめだろって。

 

今の私に彼がいないなんてことは考えられません。
彼から学ぶこと、彼から与えてもらうもの。その全てが私には新鮮で大切なことです。

 

いつまで一緒に居ることができるかは誰にもわかりません。
もしこの出会いが運命なんだとしたら、どうかこのままそっと見守ってもらいたい。
彼の女になったことは本当に運命だったんだっていつか思いたい。

 

そんな彼に元旦那さんとの復縁話をされたことがあります。
復縁を考えたことはないのか?って聞かれたけど、その時初めて自分のプライベートな話をしました。知られたくないことも質問好きな彼はズバズバ聞いてくるから…。でも彼に聞いてもらえてちょっと嬉しかったな。


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